坂本さんは壬戌生まれ、好奇心旺盛で見聞が広さが魅力。吸収力が素晴らしく多芸多才でしょう。何をしても人並み以上である感じです。陽占でも玉堂星が複数表出しており、まさに学びの人といった感じです。
玉堂星の人らしく子供の頃から読書好きで、常に学校図書館の貸出ランキング10位以内に入っていたエピソードがあるほどです。愛称は教授とのことですから、いかにも玉堂星らしいお名前です。
また子丑生月天中殺をもっています。この場合は家系の流れから出ること、無形、精神の世界に道を見出すことが次世代に強運を引き継ぐことができます。
さらに玉堂星について言及すると、この命式では壬辛と和用神の組み合わせとなり、玉堂星（印綬）といっても、食傷のようなOUTPUTの働きをしています。
坂本さんの作品には緻密さと論理性が強く、情緒的な路線とはまた違う。数学的研究者のような作品作りを連想させます。
玉堂星は辛から生まれており自意識、自尊心が高く大衆・商業的成功よりも、音の構成の美しさにこだわっていたように思います。国内商業ベースでは小室哲哉さんの作品が好まれ、音楽論理の美しさは坂本龍一さんといった感じ。
東に調舒星、表向きは明るさや社交性を見せつつ自身の個性や感性を使っていく。調舒星は気難しい面がありますが坂本さんも内面は孤独や繊細な面を隠していたのかもしれません。
準官印相生格で、自分の知恵と知性を使い地位、名誉を得る。
坂本さんは女性関係も複雑で2度の離婚、事実婚を経験しています。運気をみると壬、辛があります。己の年は愛情問題がクローズアップされやすい方です。
また大運天中殺明けの丙申の時期は、辛を水化干合で独立心が強くなる時期、レコード会社の移籍など活動拠点の変化が大きかった。
2012年に日柱の納音。この頃から病気がはじまっていたのかな？と思う。
2022年は日柱が大半会。病気に大半会となると病気の進行とも読めます。晩年は闘病を続けながらの音楽作りをなさっていました。残念な気持ちでいっぱいです。謹んでご冥福お祈り申し上げます。
