龍高星(偏印) 双子座~12星座別データベース 有名人を占う

天才棋士村山聖さんの星

わずか29歳で他界。天才棋士、あるいは怪童といわれた村山聖さん。あの羽生善治さんのライバルといわれた人です。

村山さんのホロスコープです。

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双子座23度の新月生まれ。好奇心旺盛で知識の習得に貪欲なタイプ。またいつまでも面白いことはないかと探す子供っぽい面も。なので双子座の人は「もう歳だから」なんていう発言はないかも。
また知識が豊富なので人を楽しませる話術も得意な人が多く親しみやすく愛嬌があります。
この愛嬌のある双子座の太陽月にはベスタが重なっています。村山さんの生きることとは何かを犠牲にして成り立っているともいえます。

今や人生80年といわれますが、難病を患い命が自分の短いことを知っている村山さんにとって、時を刻む音は刻々と自分の命が終わりに近づいていることをあらわしています。
村山さんの太陽月は冥王星天王星らと90度。対局は体力と気力勝負。村山さんは対局をするたびに寝込んだそうですが自分自身を活かそうとすればするほど強制的に冥王星天王星の力がその命を縮めるかのようにエネルギーを奪っていきます。

村山さんの人生の中で欠かせない人は師匠である森信雄さん(1952/02/10)でしょう。
森さんは水瓶座ですが、本当に水瓶座らしい生き方をしている方です。水瓶座は人を社会的立場ではなく一人の人間として接する大げさですが人類愛で人の魅力をはかります。
森さんは村山さんを弟子に決めるときも「一目で気に入った。好きなタイプ。普通の子ではない。」と村山さんのただならぬ才能を一目で見抜きます。また常識で人をはかろうとせず個性を愛する姿勢が水瓶座らしいです。(水瓶座は普通より変わっている方が好きなので・・)そして師弟関係にありながら偉ぶることもなく、対等な棋士として向き合い、時には兄のような存在としてお互いに人生観に影響を与えていきました。
普通なら師匠を使い走りのように、、少女マンガを買わせる、洗濯をしてもらうなど滅多に許されないことと思います。今ならばアマゾンでいくらでも買いたい放題ですが、当時は書店を何件も梯子したでしょうから・・師匠も大変だったと思います。

村山さんの太陽月はベスタと0度。ベスタは「奴隷」という意味があります。太陽月はパートナーを表しますがここにベスタが重なるとパートナーを奴隷化するといえます。奴隷では表現が悪いですね。師匠である森さんから協力を得られたのも、この星配置が利いていたと思います。
森さんと村山さんの関係は表向きは師弟関係ですが、師弟関係だけでなく人生パートナーのような位置づけであったと思います。
何故ならパートナーとは1対1の関係です。村山さんが成績を上げ名人の座がもはや雲の上でなくなったとき、師弟関係から離れるときです。動物の子供が親離れを促されるように村山、森の師弟関係は解消、入れ替わるように森さんは結婚を決めました。

この年のSR図は

金星/海王星=ASC(HN=4)

またトランジット土星は魚座を移動して出生の太陽月とスクエア。海王星は山羊座しており同じく出生太陽月とクィンカンクスです。悠々と独立というよりは喪失感が大きくあったでしょう。
病気と闘い、プロ棋士としてお金が入るようになった村山さんですが、お金を得るようになっても住まいを変えず古いアパート暮らしでした。
もう少し優雅にしても良さそう?に見えますが、優雅に暮らすことよりも、好きなマンガや推理小説に埋もれたわずかな空間での生活を選びました。
本代に限っては相当だったと思いますが、質素な生活の中でも楽しみを見出せた点はおうし座の金星、土星だと思います。
牡牛座はモノへの愛着心が強くなります。金星土星の0度(ゆるめのオーブですが)は贅沢することに関心がなく、気に入ったものを長く愛用するモノ持ちのいい人が多いようです。村山さんも読書欲は並々ならぬものでしたが服装などは無頓着なタイプだったようです。

棋士としてはかなりの負けず嫌いで勝つことにこだわっていたようです。こだわりは冥王星と太陽の90度。そして射手座の火星は水星と180度にあらわれているとおもいます。野性性と知性が同居したサインです。動物のような鋭い勘を持ちつつ裏打ちされた理論を駆使して勝ちにいきます。
ちょっと毒舌ですが、村山さんは子供のまま成人したような純粋な心を持っており、普通ならば叱られることも村山さんは許してもらえる憎めないキャラです。

さて東洋占術でみるとどうなのかな?と・・今日は生時がわかるので四柱推命を使います。
辛酉の生まれです。従旺格なんですね。自分の生き方を貫く人です。行動力がありバリバリと自分の思うように事を運んでいく強さを持っています。
幼少期から難病を抱えていらっしゃいましたが、健康面では水性がゼロなので冷えることがマイナスですし、持病も水性と関連深い疾患です。

さて日干の辛に対し庚は同じ金性で喜神。しかし庚から尅される関係となります。そのため助けられる部分があるものの精神的苦労も同居します。反骨精神も強く上を目指して負けず嫌いになるでしょう。また妥協せず修行を積むことで尊敬と注目を受ける運命です。
プロ棋士として収入を得るようになると寄付活動をしていたそうです。村山さんの生きるテーマは自分ではなく後進や子供にあり目下に愛情を注ぐ形になります。
目下部分は財帛です。辛は目下の乙を傷つける関係ですから財を得ても大きく蓄えることはありません。村上さんも財に執着することなく寄付活動を続けていました。

1972年~己巳
1982年~戊辰
1992年~丁卯

大運では己、辰、丁、卯と喜神である辛を弱める時期が続きます。3歳で発病していますから、ちょうど立運の頃。辛は日主ですから日主が弱まる時期は健康面で注意が必要な時期です。本当に命を削りながら戦っていたことがわかります。
一方で幼少期から印綬がめぐってきており親御さんや目上の援助運厚く、難病と闘いながら名人の道を上っていったのでした。
しかし空亡・・算命学では天中殺の時期に膀胱がんを見落としてしまい帰らぬ人となってしまいました。今もご存命語損でしたら将棋界はどうなっていたのでしょうか?残念ですが記録は途絶えてしまいましたが、いつまでも記憶にのこる棋士に違いありません。
-命式-

乙辛庚己
未酉午酉

-陽占-

龍高星 天禄星
貫索星 龍高星 貫索星
天禄星 石門星 天胡星

子丑天中殺

 

 

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