占星術コラム

冥王星に観る~変わりゆく高齢者の生活

冥王星による世代別の特徴はよく知られていますが、今回家族とふとした会話から高齢者の
余暇の過ごし方にも世代交代があることを知りました。それは「高齢者の遊びにもブームがあるという」ことです。
これまでは大正や昭和初期の生まれがメインであった頃は高齢者のスポーツといえばゲートボールでした。私の祖母は大正生まれで冥王星は蟹座世代。元気であった頃は時間さえあればゲートボール場に足を運び大会も良く参加していました。ところが高齢者といえばゲートボールだった図式が変わり現在のゲートボール人口は激減しているといいます。
ゲートボールは5人で1チームです。自分のボールを相手のボールにぶつけて、相手の進行
を邪魔したりします。ところがこの「相手を邪魔」するということが人間関係のトラブルになるのだそうです。この他最近では高齢者の楽しみ方が多様化したこともありますが、チームでゲームをすることよりも個人プレイでできるスポーツが人気があるそうです。そろそろ蟹座冥王星世代から獅子座冥王星世代へと高齢者世代が変わりつつあると感じさせられました。

獅子座冥王星世代は1939年~ 1958年ごろです。年寄りは頑固だといいますが獅子座冥王星は獅子座が不動宮であることも重なり、とりわけ頑固さが目立つのではないかと考えています。前世代である冥王星蟹座世代は、戦争の中で生活を支えていった人たちです。冥王星蟹座の世代は、自分が国や家族のために犠牲となってでも守り抜く意識が強かったと思います。そのためゲートボール1つにしても自分の玉を犠牲にしてもチームが勝つこをと優先する。団体意識が強くあったと思います。
ところが戦後を主体となり支えてきた冥王星獅子座世代は、団体よりも個を大事に考え、自分が一番という優越意識が強いと思います。その傾向は高度成長期に一気に核家族化が進んでいったことからも、冥王星獅子座世代による個別化が顕著になったといえるのではないでしょうか?と。それがいいか悪いかは別として獅子座冥王星世代の高齢者は自分は自分で楽しみ、子供世代とは一線を置きたい人が多そうです。
少し先になりますが、次なる老人世代は乙女座冥王星世代です。乙女座というと「きれい好き」とか「献身」というワードが出てきます。乙女座冥王星世代がリタイアする頃は、自分のために遊ぶぞーといった冥王星獅子座世代とは変わり、自分よりも人のために尽くす・・生涯現役のような老人が増えるかもしれません。たとえば自分を含め動ける人が動けない人をサポートする介護を重点とした活動をする人が増えるとか、あともうすでに出てきていますが、自分が死んだ後も家族に迷惑かけないように部屋の片付けなど業者に依頼する人、死に際をきっちり身辺整理しておくことが当たり前のような世代になるかもしれません。

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