今やその名を知らない人がいないスポーツブランド「NIKE」
当初は日本のオニツカ(現、アシックス)の靴を輸入販売するブルーリボンという小さな会社であった。
北米での販売をより強固にするため、オニツカは乗っ取りをするが、その旧知を商社の日商岩井が 救い、ブルーリボンは自社ブランドを立ち上げ現在のNIKEにつながる。NIKEは操業当初から純資産がなく 自転車操業が常であったが、NIKEがカリフォルニア銀行口座凍結され、いよいよ終わりか・・という時にも日商は NIKEを救った。
アメリカのトップスポーツブランドNIKEがこれほどまでに日本と関わりが深いことは本書により知りました。
本書は自伝ですがPhil Knight氏は創業者らしくアグレッシブであり、また自身がランナーであったことから 靴のことを良く知る人でした。本書のタイトル通りPhil Knight氏は靴のことばかり考えている人なのである。
しかしこれほど有名企業に育てあげた方ですから、Phil Knight氏はさぞや出来た人かと思いきや、アグレッシブ さと靴に対する情熱以外では、超頑張っている部下をコキ使うし、感謝の言葉がないとか・・正直だがリップサービスのない、人間としては欠点も多いキャラだと思う。
そのわりに周りの人間に支えられてきたから、今のNIKEがあるといえる。何せアイデアの良さを持っているが 交渉場面では若きPhil Knightだけでは乗り切れない幾多のピンチもあり、とにかく商品は売れても現金が足りず いつも資金繰りに奔走し、成長しているのに走り続けていないと、その場で終ってしまう非常に高速回転かつ不安定なコマのような状態で、偉人というには感情的になったり、不完全さをもっていると思う。
本書は気取った偉人の本ではないが、個性的な実業家の一冊であると思う。
本書はビジネス書ですが、1960年代当時のアメリカ人の日本人の印象とか、ジョギングに対するイメージが 全く変人扱いであるなど、現代とは印象が全く異なり当時の時代背景を知る上でも新鮮に感じます。
今でこそジョギングは市民権を得ているが、1960年代はランナーは変わり者扱いで地位が低かったことに驚きます。
なおNIKE本社では日商岩井の敬意を表し「Nissho Iwai Garden」があるのだという。
Phil Knight氏の星読みをしてみましょう。
太陽は魚座。実業家で負けず嫌いだから山羊座要素ははずせないと思いきや、やはり月は山羊座です。そして火星は牡羊座。起業する人はやはり活動宮が働いている人が多いです。
直感的に感じる夢や理想をただの口先だけで終えることなく、夢を現実化していくことのできる人です。水星は水瓶座にあり、常識にとらわれない斬新な発想力を持っています。視点は良く先見の明もありそうですね。
月は山羊座で土星と90度。感情面で非常にクールなので、余計な愛想はしないし細かいフォローはしないかも。。この身近な人間の塩対応ぶりは、著書でも出ています。
NIKEの前身であるブルーリボンの最初の正社員であるジョンソン。ジョンソンはこまめに仕事の報告をするも、多忙さと自分の流儀ではないという理由から、労いの言葉がなかったそうです・・・
著書の中では、ジョンソンだけでなく関わる人間に塩対応が多いという印象。心の中では感謝の気持ちがあるにもかかわらず何も言わないのだ。太陽金星は魚座ですから、感受性が乏しいとは思えないのですが、やはり月に対する土星のブロックが利いているのでしょうか。
火星は海王星と150度。夢を熱心に追いかけていきますが、途中で契約不履行であるとか、騙されるなど何らかの障害にあい因縁めいたトラブルを抱える暗示。オニツカがブルーリボンを乗っ取ろうとしていたこと、それを知りNIKEブランドを立ち上げ、今やオニツカ(現アシックス)を追い越してしまうのだから、なんとも人生はわからないと思います。
契約に対する不調が起こりやすいことは、水星=火星/土星にもあらわれています。
今や超有名ブランドですが、経営はいつも自転車操業で楽な経営ではなかったようです。
-命式-
丁甲戊
亥寅寅
調舒星 天極星
索牛星 玉堂星 玉堂星
天報星 玉堂星 天極星
午未天中殺
1つのことにはまると、周りが見えなくなりそう。研究熱心
勉強好き。一人よがりな面もありますが、一致団結して自分を
支えてくれる人間が多く援助運が◎
NIKEで成功したのも、Phil Knight氏の靴に対する熱意とカリスマ的
魅力もありますが、バウワーマン氏やジョンソン氏、日商岩井の皇氏をはじめ多くの人間が Phil Knight氏をバックアップしたからに他なりません。
大運を見ると大運天中殺に入る頃に、オニツカと契約を解除しています。
大運天中殺前に苦悩と何かを手放すことにより、陽転した事例の1つだと思います。