まだまだ続く大塚家具の騒動ですが、創業者の大塚勝久氏は父親の家業を引き継ぐ形でたんす職人になり、自ら大塚家具を創業しました。大塚氏の家族構成はわかりませんが男が強い男系家族で育ってきた人だと思います。
算 命学では陰陽の考え方が基本ですから明と暗、攻撃と守備、男と女、精神と現実、縦と横といった具合に対で物事を考えていきます。ここで大塚家具は男系家族 と書きましたが、男が強い家系の場合は守備型になるといわれています。何か仕事をするときにも、その教えを忠実に守りながらこなしていきます。また秩序を 重んじるので上下関係がはっきりしていることも男系家族の特徴です。守り型なので安定した時代は強いのですが、変化の激しい時代には守りがアダとなり時代 遅れになりやすい一面があります。
一方で女系家族は縦より横並び意識が強く、攻撃型です。女のグループで揉め事が多いのも、横並び意識が 強いので、ちょっとしたことで相手に嫉妬したりすることが多いし(→嫉妬心は自分と同格か、それに近い相手に向けられるから)、攻撃を仕掛けるのでゴタゴ タする。ただ攻撃をするということは、環境に変化をもたらすので、動乱の時代に強いとされています。
大塚家具の場合は父親の勝久氏は男系家族。ところが勝久氏の子供は久美子さんを入れて女が3人、男が2人の5人。そして勝久氏の奥様を入れると大塚家の家族構成は男女比3:4となり女性の方が多くなります。
男 女比が極端ではないので女系家族に一気に傾く・・というほどではないのですが、久美子さんが大塚家具を一時でも引き継ぎ、長男をおさえて会社を動かしてい るところを見ると、大塚家具も女系家族化が進み始めているといえます。このように女性が強く出てくるようになると安定時代は終えて動乱の時代に入ったサイ ンでもあります。企業やグループでは男女の違いを認識し、バランスよく配置することがグループや会社運営には必要になります。
今や時代は安定とはいえず、だからこそ女性の活躍できる場が必要性が問われるようになってきているのです。また日本で離婚が多いのも経済的不安を代表するように、家族を1つにまとめて守る力が弱まってきている、つまりは男性の力が弱まってきているといえるでしょう。