占星術コラム

3世代にみる12サインの否定構造

冥王星サインと「魂の癖」

冥王星は、世代全体に共通する深層心理や価値観を象徴する天体。
そのサインは、物心ついたときから自然と身についた“癖”や“信念”の正体でもあります。

そして12星座は、円環のように連なりながらも、前のサインを否定・超克しようとする流れを持っています。
つまり、子世代は親世代の価値観を否定しながら、自分たちの新しい価値を築こうとするのです。

親、またその上の世代と冥王星サインの世代による価値観の変遷をまとめてみました。

世代冥王星サイン価値観の癖前世代(サイン)の特徴
90代以上(1914〜1939)蟹座家族第一、守ることが愛双子座の”知識・情報・多様性”を否定し、「ナショナリズム」を主張
70〜80代(1939〜1957)獅子座自己表現、誇り、主導権蟹座の“家族優先・自己犠牲”を否定し、「自分らしさ」を主張
50〜60代(1957〜1972)乙女座実務、秩序、完璧主義獅子座の“感情的・自己中心的”な誇りを否定し、「現実と効率」を重視

このように、星座の流れはまるで世代間の価値観のバトンリレー。
でもそのバトンは、ただ渡されるのではなく、前の価値観を乗り越えることで次に進んでいきます。

親子関係に潜む“星のすれ違い”

たとえば、蟹座冥王星の親は「家族は一緒にいるのが当然」と思っている人が多い。
でも、獅子座冥王星の子は「自分の人生を生きたい」と思い、親の期待を重荷に感じています。

さらにその子ども、乙女座冥王星世代は「感情より現実」「ちゃんとしていないと不安」と考え、獅子座的な“情熱や誇り”を「非効率」として距離を置きたがります。

こうして、星座の流れに沿って、親子三代の価値観はどんどん変化していくのです。

冥王星は“変容”の星だから、人は変われる。

冥王星の価値観は、確かに根深いものです。
しかし、それは“変えられない”という意味ではありません。

むしろ、冥王星は「気づきによって変容する力」を与えてくれる星。
親子がそれぞれの“癖”に気づき、「また出てるな、この考え方」って自分を客観視できたとき、そこに譲り合いと理解の余地が生まれでしょう。
ここまで達観できれば、世の中の嫁姑問題だけでなく家族問題も少なくなりそうなものです。

星の流れは、否定から始まる進化のストーリ

12星座の流れは、常に前のサインを否定しながら進んでいきます。
でもそれは、破壊のための否定ではなく、より良い未来を模索するための変容のプロセス。

親子のすれ違いも、ただの衝突ではなく、
星が紡ぐ“魂の進化”の一部なのかもしれません。

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