<同居は断る!>
将来、わが子夫婦との敷地内同居を望む人は、実はもう少数派かもしれません。
「親を当てにしないでほしい」——そんな距離感が、いまの本音なのでしょう。
少し前まで、日本では
「長男が親の面倒を見る」「老後は家族と暮らす」
それが自然な流れでした。
ところが世代が移り変わり、
老後は子どもや孫と同居したくない、むしろ距離を保ちたい
そう考える人が増えています。
これは単なる個人のわがままではなく、
生きてきた時代そのものが違うことから生まれる価値観の差。
今日はその違いを、西洋占星術で「世代」を象徴する冥王星から読み解いてみます。
冥王星蟹座世代
1914年~1939年生まれ
キーワード:家族・安心・帰属・守ること
この世代にとって、家族は人生の中心でした。
冥王星が蟹座にあった時代は、戦争や社会不安のただ中。
生き抜くために必要だったのは「家族の絆」だったのです。
そのため老後は、子どもや孫と共に暮らすことが自然であり、安心の形。
三世代同居は義務ではなく、愛情の証でした。
ただし現代では、この価値観がそのまま通じるとは限りません。
「頼ることが当然」という感覚が、子世代には重荷になることもあり、
そこに摩擦が生まれやすいのも事実です。
冥王星獅子座世代
1939年~1957年生まれ
キーワード:誇り・自己表現・役割・承認
戦後の復興、高度経済成長を支えた世代。
努力し、成果を出し、社会の中で役割を果たすことが当たり前でした。
冥王星が獅子座にあったこの世代は、
「自分は何者か」「家族の中でどう見られているか」を強く意識します。
老後は
家族に必要とされたい、役に立ちたい
という思いが強まる一方、
定年後に居場所を失ったように感じる人も少なくありません。
特に男性は、
仕事を離れたあと、家族との関係をどう結び直すか
それが人生後半の大きなテーマになります。
冥王星乙女座世代
1957年~1972年生まれ
キーワード:自立・実務・整理・責任感
この世代は、
「社会の中で役に立つこと」「きちんとやること」
に価値を置いてきました。
冥王星乙女座期は、効率・秩序・実務能力が重視された時代。
特に女性は、仕事も家庭も担い、忙しさの中で自分を後回しにしてきた人が多いでしょう。
だからこそ老後は、
子どもに迷惑をかけたくない
自分のことは自分でやりたい
という自立志向が強くなります。
一方で、パートナーが昭和的な役割分担のまま変わらない場合、
老後に入ってから夫婦の価値観のズレが表面化しやすい世代でもあります。
世代間ギャップは「間違い」ではありません・・
冥王星のサインごとに、老後の理想像はこう異なるのです。
家族と共に生きることを安心とする蟹座世代
存在意義を求める獅子座世代
自立と秩序を大切にする乙女座世代
どれも正しく、どれも時代の産物です。
世代間のズレは、誰かが悪いから起こるのではありません。
価値観の潮流が違うだけなのです。
老後とは、
これまでの価値観を手放し、更新していくステージ。
他者を変えるより、まず自分の前提を知ること。
そこから、無理のない距離感と関係性が見えてくるのかもしれません。

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