少し前になりますが落語家の桂歌丸さんが闘病生活の末、他界されました。
笑店の大喜利メンバーで活躍。怖妻ネタ、風刺ネタ、メンバーに喧嘩を売るネタ。後に司会となり体力の限界を理由に勇退。
歌丸さんは長い間持病を患い、何年も満身創痍の状態であり生涯落語家の現役を貫きました。
獅子座太陽、月は蟹座。人懐こくて世話好きなリーダータイプが多い組み合わせです。思ったことを隠すことのできない正直さ、また時代の流れや流行に関係なく、ホンモノ、王道を選ぶ方でしょう。落語でいえば新進気鋭のネタより古典落語を重視する方だったと思います。月は蟹座で海王星水星と60度、木星と150度。根は寂しがり屋ですし優しい方なのですね。仲間が困っていれば放っておけないので、尻拭いをさせられるとか、いろいろなトラブルに片足つっこんでいたかも。実際は奥様の存在は大きく癒されていたのではないか？と推測。お人よしで何でも引き受ける歌丸さんを、縁の下で支えつつ、愚痴を聞くとか疲れを癒していたのは奥様ではないかと思います。
火星獅子座。勝負どころはパフォーマンス力。ネタを面白くするため存在大きな奥様を怖妻としてネタにしていました。
水星は乙女座。天王星と120度。頭もよく発想力が豊かです。鋭く物事を理解している面もありますが、抜けているところもあり天然なところもあったと思われます。義理堅く優しい一方で守りが弱いところがあり、他人に利用されてしまい問題を持ち込まれ、その尻拭いをさせられるといった、お人好きならではのご苦労もあったかもしれません。
歌丸さんというと笑店での活躍が印象にありますが、一方で病気に悩まされていました。慢性疾患の暗示をあえて見るならば、太陽土星の150度。150度は特異な才能をもたらすこともありますが、病気を示すことがしばしばあります。病気が重い場合には人生の軌道修正を迫られることもあります。歌丸さんは何回も手術をし入退院を繰り返して、土星の示す慢性的な病気に悩まされてきました。
簡単にホロスコープを確認しましたが、歌丸さんのホロスコープには風エレメントが１つもありません。歌丸さんはステージに落語家として生きることに価値を置く中で、内面はナイーブで女性的であったと思います。感受性の鋭さを活かし、自分の役割を意識し日々落語にまい進されてきたのだと思います。
一方で風エレメントだけありません。理屈を並べられることが嫌いで自身の経験と感じたことを重んじる方であったのかもしれません。よく風エレメントがないと知性が無い=頭悪い？？と勘違いされることもありますが、そのようなことはありません。歌丸さんは水星が乙女座。こちらも非常に知的な水星です。知的というと風エレメントなら双子座や水瓶座を思い出されるかもしれませんね。
乙女座の知性と、風エレメントの示す知性は特色が異なります。
風エレメントは実用性にとらわれることなく、幅広い知識を得ることに主眼が置かれ、地のエレメントである乙女座は実用重視で地に足がついています。得た情報を細分化して取捨選択していき自分のモノにしていくのです。
長文になったので最後に歌丸さんの器の大きさを示すエピソードを紹介します。
歌丸さんのファンが病院で遭遇した、歌丸さんに対し「歌丸さん、笑点は座ってばかりだから楽な仕事だよね」と失礼な言葉だったにもかかわらず、「あの仕事も楽じゃねえんだよ～」と切り返し、握手にも快く応じてくれたそうです。普通ならば怒りますよね。
また付き人にこのファンは小突かれたそうですが、歌丸さんは「病院にいるんだから、この人は病人なんだよ！」と付き人を激怒したそうです。このファンには「ごめんね～。これでジュースでも飲んでね」と綺麗にたたんだ千円札を渡したとのこと。
失礼な言葉を発し怒られても当たり前なのに、ここまで出来る方はいないと思います。
器の大きい方だなと思いました。
