先日、暗幕のゲルニカを読んだので、その流れでピカソのホロスコープを見てみました。
蠍座の太陽に月は射手座。太陽はASC支配星でもあります。ピカソの太陽は蠍座。秘密主義と奔放な人格が同居しています。
蠍座水星は牡牛座木星冥王星180度。深い洞察力と鋭い視点を持ち合わせています。持論にこだわりがあり、自由気ままに生きているようで、モノのとらえかた考えに対し融通の利かない側面があるでしょう。しかし彼の言葉1つ1つは世間に強いメッセージ性を与え、強い発進力をもたらします。また対人運が強く広い交友関係を持っており、その人脈から社会的名声を上げていくタイプです。
ピカソは生前中に最も稼いだ芸術家の一人です。所有する牡牛座に木星/冥王星ペアが強い財のありかを暗示しています。「人脈は金なり」という格言の通り幅広い人脈の中で、自分の価値を世間に広め成功をおさめたのだと思います。
一方でピカソ自身の月は射手座ですから、財運が良くともあまりモノに固執することはなく、自由な創作活動を望んでいたのだと思います。
女性遍歴の多い芸術家であるピカソ。ホロスコープでは恋人を示すのは天秤座の金星です。金星そのものが天秤座でルーラー回帰していること、またホロスコープ内でも牡牛座が強いことから金星の影響力が強いともいえます。
金星に着目していくと、ホロスコープでは金星に対してのアスペクトは月と60度と、ぱっと見はさほど派手さはありません。私生活にいつも女性がいると読めます。ピカソ自身は気ままで自分の熱中するものを追いかけていたい性分、ワガママといえばワガママなのですが、ピカソ自身が甘え上手な面があり女性側が放っておけない可愛しい面を持っていたのかも。
しかしこれだけでは女性遍歴の多さは説明しにくいです。
次に気付くのは金星がファイナルディスポジターであること。ピカソにとって何をとっても物事の最終決定権は、ソレを今愛せるかどうか?ということではないでしょうか。ピカソの作風は新しい女性と付き合う毎に作風が変わるのです。確立した技法であっても関心がうすれるとあっさり新しい技法へとのめりこむのです。
金星がファイナルディスポジターであるり行動の最終決定時に金星要素が使われること、また金星はノーアスペクトに近いので金星の働きそのものにストップがかかりにくいので女性遍歴が多くあるとも読めますが、もう一歩踏み込んで探ってみると・・
金星にかかわるハーフサムが多くあります。一部だけ抜粋すると
◎太陽=金星/冥王星
愛へのこだわりが強く愛憎劇が起こりやすい。自分を愛してくれる人には優しいが裏切られると平気で仕返しをする面もあります。
◎金星=太陽/月
女性との縁の多さ
◎金星=月/ASC
甘えることが上手そうです。
金星=木星/海王星
恋愛回数の多さはここにも・・・恋に恋する面があり永遠に理想の愛を求め続けます。
金星=土星/冥王星
突然の別れとか、女性に冷たい態度を取り女性泣かせな感じです。やや自分勝手な面も。
◎木星=金星/火星
恋愛に対する躊躇のなさ
◎土星=金星/天王星
別れの多さ・・
◎天王星=金星/冥王星
愛に対して独自のルールがあり、常識を逸脱した恋愛スタイルを貫く
恋愛遍歴の多さは女性縁がもともと多い運を持っている、そして愛することに躊躇なく理想形を貫く。理想と違うとわかるや否や、時には冷たい態度で切り捨て、それが世間では受け入れがたいものでも、次の恋にためらいなく飛び込んでいった結果なのではないかと思われます。