ノーベル医学生理学賞京都大学本庶佑さんの命式をみてみましょう。
-命式-
庚辛辛
辰丑巳
石門星 貫索星
龍高星 玉堂星 車騎星
天印星 石門星 天庫星
庚辰の生まれです。豪快で自分の思った通りのことをやり通す。守備本能の星が強く「我あり」です。マイペースですし細かいことに気を回す暇があれば、行動して物事を解決していきたい方です。自分中心に物事を動かしていきますが、人を蹴落とすとか、卑怯なことは嫌いなので、好き勝手していそうに見えて仲間は多く憎まれない。
年と月の大半会。丑と巳は半会することで化金。金性天干一気格。親御様、ご先祖様との縁が強い。そしてご先祖様からご加護があるでしょう。
ご先祖との縁についてはさらに・・・申酉天中殺生まれで積極的家系継承者であり家系の世界から自分が生じられます。有形、無形の恩恵を一心に受け止めることに矛盾を感じない方です。陽転しやすい申酉天中殺の例です。本庶さんはご先祖様と親御様の力を受けて、お父様の影響で医学方面に進まれたのも宿命的な感じです。
玉堂星はもともと学びへの関心の高さ、天庫星を持つことにより学者肌であり、何事も真面目に取り組み真理を追究しなければ気がすみません。東の車騎星は研究も論文の中で完結せず実験をしながら論証していく。
凝り性でもありますが、大きな視野を持っているので、ステージが大きいほど運勢は輝く「名を惜しむ運」といわれています。ノーベル賞受賞は最高のステージだと思います。
せっかくなので子平推命では・・命式はおそらく従旺格で体神は辛で求道的、用神は庚で戦い。
ひたすら過程が厳しくとも真実を追究するため求道的に生きる姿は辛のプライドの高さを感じます。辛はそしてプライドを守り抜くために常に戦っていく人なのです。表向きは上品な雰囲気を出しつつも内面は軍人みたいな感じ。
独特なモノの見方をするので周りとは一味も二味も違うところがあります。あまり相手が目上だろうが何だろうが、自分が納得しなければ迎合することなさそうです。しかしこの方は強いので周りから浮いて思われようとも、気にしない芯を持った方。
ただこれだけ金性が並ぶということは、怪我や事故運が強いので注意していただきたいです。
インタビュー記事を読むと、本庶さんの授業はとても厳しいのだそうです。
「他の人と自分を比べていないので、自分が厳しいのか分からないが、真実に対して厳しいのは当たり前で、間違えではないか厳しく問う、何が真実か問う。研究では、常に世界の人たちと戦ってきたつもりですから、戦うには厳しくないと戦えないです」
この言葉の中に庚の「戦い」辛の「厳しさ」が含まれており、実に命式そのものと感じます。
西洋占星術では水瓶座に３天体、この他も不動宮に天体を多く持ちます。目立つのは水瓶座太陽（→教科書通りなんで面白くないよ・・な天邪鬼気質）、牡牛座火星（→絶対あきらめない粘り強い要素）、獅子座冥王星とＴスクエア。なかなか一度言い出したらきかない。そして超がつくほどのワーカーホリックで研究で何日も家をあけてしまうこともありそうです。
水瓶座水星は牡牛座土星天王星と９０度。研究に対し執着心ともいえるこだわりを持ちます。１つのことをじっくりやりとげていく要素があるので研究者向き。シャープな知性を持っていらっしゃるので、非合理的と判断されることは許せない。改善、改革を繰り返しダメと結論付けたときは、後腐れなく全て切り捨てる大胆な面も。研究に対しては非常に厳しい一面をお持ちです。
おまけ的にアステロイドを見ると、Nobelが出生太陽の近くにありました。
