時事ネタを占いで斬る

占星術と実際の出来事との符号をさぐる~あの豪華客船の事故に見るお話~

今日は占星術と現実に起こる事件との符号について書いてみます。この内容は、めるまが3号(2012/01発行)当時のものをそのまま転載しています。占星術の不思議について触れてみては?

 

 

--以下本文--

つい先日、イタリアで豪華客船コスタ・コンコルディア (Costa Concordia) が座礁事故がありました。
誰もがあの英のタイタニックを思い出したのではないでしょうか。この事故で日本人は無事のようでしたが
死亡者も出ていて、なんともいえない気分です。イタリアは国債ランクは格下げされたり経済状態はダメダメときて、今回の事故も重なりイメージもガタガタな状態ですね。

豪華客船コスタ・コンコルディアが事故を起こしたのは2012/01/13(Fri)21:30頃(日本時間2012/01/14 05:30)でイタリアのジリオ港沖とのことです。船の事故なので船のホロスコープが必要です。船のホロス
コープといえば船として生まれた瞬間である、進水式のものを使うことにしました。
このコスタ・コンコルディア号の進水式は2005/09/02にイタリアのSestri Ponenteにて行われています。
進水式の時間は不明ですが現地時間正午にあわせて作成しました。

 

コスタコンコルディア

 

進水式のホロスコープを観るとルクサリーな金星木星の合が天秤座にあります。この金星木星に対し海王星は120度です。これだけで本当に世界一の豪華客船と歌うだけの優美さと華やかさを感じさせます。
進水式での月、水星は獅子座で合の範囲内と思います。そこに牡牛座火星、水瓶座海王星とゆるくTスクエア。見栄っ張りで一度いいだすと聞かないような強情 さ。何がなんでもイタリアから世界一を作り出すのだといった意地を感じます。ただその見栄っ張りなところがトラブルを引き置こす可能性も。その理由は乙女 座の太陽は天王星と180度だからです。

次に座礁事故のホロスコープを観ると

 

コスタコンコルディア2

 

 

アセンダントは乙女座で月火星が上昇しています。アセンダントの支配星である水星は冥王星と合です。そして海難事故といえば海王星が気になります。この日の海王星は金星と水瓶座29度で合です。
どの星座でもそうですが29度は次のサインを意識した少し特別な度数です。同じ29度でもとりわけ不動宮の蠍座、獅子座、牡牛座、水瓶座の29度は特別感が高まります。29度だから座礁事故がおきたというのは
船長の過失もさわがれる中で、早計すぎると思います。ただ海の中に乗客や船員をはじめ、それまでの船旅の楽しい思い出は全て海に消えてしまったことが、なんとも象徴的で悲しいものがあります。

この喜びを一気に悲しみとしてしまった金星と海王星の暗示を、進水式のホロスコープに戻って観てみましょう。進水式のホロスコープは金星木星120海王星 があります。そして現在のホロスコープをよく調べると、進水式の金星/火星の軸に対しP太陽が重なっています(オーブ内と見て良い範囲)。

P太陽=金星/海王星

占星術の図式ではこう書きますね。この豪華客船に対するブランド力と信頼を落としてしまう失望感をあらわします。

次にこの船の運命プログラムとも言えるプログレスに着目。注目はP水星がN天王星と180の時期なのです。P水星は飛行機や電車をはじめ旅行には欠かせないルーラーです。進水式のホロスコープでは太陽-天王星180を持っています。ここにP水星がやってきています。
そしてトランジットは火星が乙女座をロング滞在中であることや、この日はトランジット月までもが乙女座
で、進水式時の太陽-天王星180のラインを刺激し続けています。同時に進水式で持っていた獅子座にある月水星の合に対し、トランジットの金星海王星が180度です。

ここまでの内容を星で観る限りは避けられる事故であったことがわかります。守るべき航路をしっかり守ら
なかったこと。島の住人にお披露目といった浮ついた心が今回の大事故になったのでしょう。

おまけで研究好きなあなたにが、タイタニックの沈没時のデータをここで紹介しておきます。
タイタニックは、1912年4月10日にサウサンプトン港(Southampton)を予定時刻の1時間遅れの13:00に
処女航海に出ました。この時送れたのもアメリカの定期船ニューヨーク号と接触寸前のニアミスを起こしていたからなのです。事始にこのようなトラブルがある ときは、神様のシグナルなので無理に進めないほうがいいのです。さて航海に出たタイタニック号は1912年4月14日の23:40に氷山に接触し翌日 02:20に沈没しました。沈没した地点は北緯41度43分、西経49度56分付近です。

星好きのあなたは調べてみてはいかがでしょうか?

沈没時は射手座ASC、船のナチュラルルーラーである木星は12ハウスにあります。ちなみに涙の度数は見当たりませんでしたが、出港時にボイドであること や水星の逆行であったことが、度重なる危険信号に対する意識が不足したことなどが重なり(判断ミス)大事故になったのかもしれません。

いかがでしたでしょうか。

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