2018本屋大賞ノミネート作品。東大卒、IT企業社長として成功するも、数年でく引退し棋士に転身した上条桂介。一方で白骨化した死体が山中から発見。死体とともに伝説の将棋駒が埋まっていた。殺人事件を追うべく、元奨励会出身の駆け出し刑事佐野と癖のある性格でマイペースだが実力は確かなベテラン刑事石破は、この伝説の駒の持ち主を探ていた。一方で上条のあまりにも悲しい生い立ちが、時代が殺人事件を捜査する現在の章、過去の上条の生い立ちの章と交互に話しが進む。2本の違う糸が次第に一本にとつながる。
560Pと分厚い本でした。棋士の話しなので途中将棋のコマ打ちシーンが繰り返されます。登場する人間の憎しみ、対する無償の愛情、不条理さが入り混じっており、次章まで読もう・・の繰り返しで手を休める暇はなかった。将棋のシーンは細かに運びが出ていますが、私のように将棋がわからなくとも楽しめます。
読みながら映像が浮かび出てくるように描写が詳細。将棋知識ゼロでも作中で理解できるように練りこまれており、幅広い読者を意識して作られているのかな?と思いました。ラストはあっけない形ともえいますが、あまりに悲しい。。。
そのうち映画化されそうな作品です。
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