NHKでドラマ化されていました。
内容は医療サスペンスで研修医の夕紀が主人公。夕紀の父、健介は医療ミスで他界した。その時の執刀医西園だった。その西園と夕紀の母が関係を深める中で、ある疑惑がわいてくる。そんなある日夕紀が勤める病院に脅迫状が届くことになる。犯人の目的はただ1つであった。
主人公をはじめ医師としての西園、脅迫状を出した犯人、脅迫事件を捜査する七尾、それぞれ立場から人が持つ使命を果たすこととは何なのか?電気工学科出身の作者ならではの電気機器トリックの詳細な著述が「使命」を持った人間模様とともに緊張感を与えてくれていて飽きずに読めました。
この本は長編ですが読みやすいので、まとまった時間があれば2日で読みこなせてしまうと思います。東野さんは幻夜、白夜行など映画やドラマ化されるなど人気ミステリー作家です。多くはその時に話題になっている社会問題がちりばめられ、自然に読者が物語に入りこめるものが多いです。
東野さんは壬子の日のお生まれで真冬の海です。西洋占星術で観ると水瓶座でほぼ満月の生まれ、火星
は山羊座。水瓶座の金星は科学はじめ最新テクノロジーへの関心とその世界に触れていると喜びを感じます。
作品に電気工学を使ったトリックが次々と生まれるのはこの金星に海王星木星とスクエアだからでしょう。
水星が山羊座で木星とスクエア。作品の多くがその時に話題になっている社会問題がちりばめられ、自然に読者が物語に入りこめるものが多くあるのはここからきているのかも。
山羊座の火星は東野さんが人生を構築していくときの攻め方。
あるインタビューに「僕は言葉で人から聞くより、実際、自分で触って体験して初めて実感できる」とありました。いかにもここに地のエレメントらしく論理と体験を通じてストーリー作りに活きてくるのですね。
久しぶりにこのジャンルを読みふけり寝不足気味なのでした。
使命と魂のリミット [ 東野圭吾 ] |