魔女の家から刊行されています。表紙があやしさいっぱいなので、電車で読むときは必ずブックカバーをはずせません。冥王星の本は国内では学研かなあ?昔エルブックスで出ていたような気がしますが、それ以来かもしれません。やはり老舗魔女の家らしく冥王星に絞ったマニア向けの本です。最初は簡単にホロスコープの作成方法の説明、そしてトランジットの冥王星がラディクス(出生)天体への影響が記述されています。そしてこの本のメインである冥王星で影響を受けた人々と題して数々の事例が掲載されています。坂本九さん、ヒトラー、愛華みれさんなどがケースとして上げられており、いずれも読み進めば病気、運命的な出来事など冥王星がもたらす影響力を感じるでしょう。冥王星は動きが遅いだけにメジャーアスペクトだけでなく45 度、150度などのマイナーアスペクトの影響も無視できないでしょう。本には2008年以降冥王星がアスペクトをしていく星座度数一覧があり、自分で見落としがちなアスペクト(→普段使わないと見落とす)時期がわかるようになっており、特にルミナリーズへの影響をもたらす期間は要チェックでしょう。0度、 90度、180度、45度、150度は影響を感じやすいのではないでしょうか?
さて本のページ後半にジョージ土門先生の奥様の寄稿があり、こちらは真っ先に読みました。先生は病状が進む中でも歴史や占星術の勉強をしていたとのことでした。あれほどの大家になっても学びの精神を持ち、また病気にも最後まで闘っていらしたとのこと。何度も土門先生の記事を読みながら胸がじん・・と熱くなる思いでした。ページの1/3程度は1960から2029年の天文暦です。
今山羊座の冥王星について権力構造の根っこから揺るがされるような時代になっています。強いアメリカはそうでなくなりつつあります。日本も官僚主導の時代から転換する激動の時期なのかも。