ワーキングプアなどの社会問題に取り組む雨宮処凛さんの最新刊です。
内容はタイトルそのままの原発について。
「原発って本当に危険なの」
「そもそも原発って何故できたの」
「何故最大消費地東京ではなく福島に原発?」
大人でも案外答えられない原発にからむ複雑な問題や疑問を各専門家にインタビューして説いていく本です。あなたは何故日本に原発が出来たのかご存知でしょうかそして東京ではなく福島など地方に原発が出来て、なおかつ原発をやめられない理由がみえてきます。そしてこの本では普段私たちが知ることのない、原発の現場で働く電力会社と下請け社員の驚くほどの格差を知らされます。
◎危ない現場は全て下請け社員
◎電力会社社員への接待
◎危険を知らされないまま現場投入される
下請け社員これを読むたびに結局弱者だけがそのツケをまわされる。
そして電力は必要だが原発には将来をたくせるような代物ではないことを知らされるでしょう。原発推進する・しないと叫ぶ前に何故日本が原発推進してきたのか?日本のお国事情と、現場の実体を理解するためのファーストテキストとして良いでしょう。電気は必要不可欠なエネルギー。このエネルギー問題に今後自分達がどう考え、何を選択していくのか?他人事ではありません。国や政治家まかせにせずそれぞれが理解しておくことは国民としての責任なのです。放射能問題に右も左もありません。被爆はどんどん進んでいる現実があり、処理しきれない汚染物は増え続けるばかりなのです。
14歳でなくても大人でも読み原発がもたらす現実理解の一助になる本
14歳からの原発問題 [ 雨宮処凛 ] |