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戦後史の正体~孫崎享著~

私はもともと勉強しない人なので、たいていこの手の本は、ネット上の記事で面白そうと感じた場合、あるいは他占い先生の記事で紹介された本を、あらためて自分で読み終えてから記事にしています。

さて今回は、前回記事で書いた孫崎さんの著書です。前後しましたが実はこの著書が第1弾であります。さて前回紹介した本は各政治家にスポットがあてられていましたが、今回は広範な内容で戦後日本がどう歩んできたのか説明してあります。

日本人の多くは日本が独立国家であることを信じている。その証拠として天皇、国会も独自に存在している。しかし表向きはさも独立国であるかのようでいて内情はすべてアメリカが自国の利益を上げられるよう政治家をコントロールしていることが、この著書でよくわかります。

戦後日本、吉田茂氏が首相に就任したことによって日本の対米追随路線が確定されました。吉田氏は一見アメリカと対等にやりあったとされているがフタを開けてみればなんてことはない、ただアメリカに都合のいいよう

政治を動かしてくれるから、アメリカの妨害に合うわけでもなく順調に政治家の道を進むことが出来、賞賛を受けただけなのです。賞賛するメディアでさえアメリカに動かされているのですから・・

そんな吉田氏に対抗する対米自主路線を貫く重光葵氏(→終戦時に降伏状にサインをした人)、しかし対米自主路線をいくので見事に重要ポストからはずされていき、その道を閉ざされてしまう。かれこれ60年、そして現在もその状態が続いている日本の有様がよく理解できます。

これまでの政治家、首相の見方が変わる一冊です。

日本にも重光葵氏が首相であったなら原発など作らず歴史も変わったでしょう。あるいは今の日本に重光葵氏のような気骨ある政治家がいてくれればと願う。この時期に思うことは日本をさらに弱体させるようなTPP参加反対。

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