「いいなあ~xxさんは」
こんな言葉が出てきたら、ちょっと危険信号。隣の芝は青く見える状態に陥っていませんか?
思うように事が運ばないときは、つい弱気になってこんなセリフが出てくるものです。しかし隣の人がたとえ元気そうで何事も悩みがなさそうに見えたとしても、周囲からは見えない別の問題を抱えているかもしれません。
その人の本当の部分は当人しかわかりえないものです。ところで算命学では道教の神仙思想が土台となっており帝王学として活用されてきました。
その背景もあり王を守るだけの人生指南ともいえる知恵の宝庫です。
算命学で超有名くれば宿命天中殺でしょう。宿命天中殺理論こそこの「ないものねだり」気質にカツを入れてくれます。誰しも宿命天中殺を持って生まれてきますが、天中殺の種類に応じて何が欠落しているか見えてきます。いうならば誰でも欠けている要素を持っているということなのです。
ところが本来天から与えられていないものほど欲しくなり、その穴を埋めようとするかのように行動に走ると運をはこぶどころか、人生の空回りしはじめてしまいます。
たとえば子丑天中殺の人は初代運といわれ目上からの恩恵がありません。目上というのは両親や上司も含まれますが、子丑天中殺の人は頼りにならない目上になって正解なのです。ここでxxさんは上司に可愛がられていいなあーと思っては運が下がってしまうのです。子丑天中殺の方はぜひ目上から受けるトラブルは「正しい」目上の短所を反面教師として心の糧にし自らはよき指導者になれるよう気持ちを切り替えることで運が上がるのです。
ないものはない。隣の芝は青くても中身は違うかもしれません。必要以上に他人を羨んだりする必要もないのです。
(c) Ryo.WATANABE
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