おすすめ・読んだ本

ハッチとマーロウ~青山七恵著

青山七恵さんの新作、ハッチとマーロウを読みました。
児童書に当たるらしく文体、漢字も平易で小学生の高学年の方がちょうどいいのかな。
それらしく主人公も小5の双子の女の子、ハッチとマーロウが主人公です。設定は小説家のママが突然「ママは大人を卒業します」の宣言からはじまり、ハッチとマーロウは大人になることを余儀なくされました。
食事の用意から洗濯、掃除、そして毎日の洋服選びといった学校の準備まで双子だけでこなしていきます。

物語は突然大人になったことでも食事の準備の仕方のとまどいからはじまります。個性ってなんだろう、男らしさ女らしさって?など子供から大人に成長するまでに一度は悩むであろう小さな疑問に、ハッチとマーロウは小学生と大人の仲間入りをして、ちょっぴり成長した双子たちが協力しあいながら答えをみつけていく様子が、大人の年齢から熟年に達した私には、とても新鮮でかわいらしかった。
ハッチとマーロウのように近くに相談しあえる相手がいると、困難にぶつかった時に、一人のときよりも何倍にも強くなれるものですね。
ママが何故大人を卒業してダメ人間になってしまったのか?その理由もはっきりせず、親業をしている自分としては受け入れがたい面もありますが、主人公の双子ちゃんたちが快活でさわやかなキャラクターなので読了後もまずまずです。
読者ターゲットとして、大人でも良いですがハッチとマーロウのように小学生高学年くらい。。。ちょっと子供と大人の入り口にさしかかった世代の子供にオススメできる本です。

 

stevepb / Pixabay

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