開運コラム

乾為天にみる夢を達成するステップ

龍にまつわる話は東西かかわらず多数あります。中国では鯉が昇り龍へと変わる伝説があるように、龍の成長を立身出世へのプロセスと重ね合わせることが多いですね。龍と成功者とのリンクは登竜門という言葉からも見てとれるでしょう。
さて易経に記されている64卦は様々な人生訓といえるべきストーリが描かれています。64卦のトップバッターをきる乾為天という卦は龍の成長+没落を6つの段階に表しています。

初爻)地中深く潜む龍の状態です。才能があってもまだ未開発の状態であるか、実力を試す土壌が整っていない。周りから認められなくとも、確乎不抜の志を養うとき。

2爻)志をたて地中からようやく地上に現れた龍の状態です。しかし志だけでは龍は空を飛ぶこともできません。まずは雄大に空を飛ぶ龍の中から自分の師となる人を見つけ、見よう見まねで基本形を覚えていくとき。

3爻)基本が出来るようになった龍は、師匠から離れ自分で基本形に磨きをかけます。ある程度の自信もつき、少しできるようになったからと慢心しやすいものです。失敗と成功のサイクルを繰り返し、着実に実力をつけていきます。未熟さゆえ失敗も多いでしょう。確乎不抜の志を再確認。

4爻)基本形とちょっとした応用の身につき一人前になる日も見えてきます。マスターした技法を使いいよいよ空にジャンプします。龍が天高く飛ぶには上昇気流が必要です。形はマスターした今、残りは機をつかむことにあります。ゴールに届きそうで届かず歯がゆい思いもするでしょう。また大きな壁を感じあきらめてしまいやすいのが、この段階なのです確乎不抜の志を再確認。

5爻)上昇気流をつかまえ龍が天高く飛びあがります。機を上手につかむと、一人前の龍として活躍するときです。これまで協力してくれた人々に感謝をしながら、恵みの雨を降らせます。

上爻)立派に飛べるようになった龍は、自分だけの力で、何でもできると過信するようになります。しかし龍は雲という協力者がなければ飛び続けることも、大地に雨を降らせることはできません。自己を過信し雲より上に出た龍は飛び続けることはできません。協力者への感謝も忘れた龍はもう落ちるしかないのです。

このように夢を達成し空飛ぶ龍になるには、いくつかの段階があるのです。そして夢を達成した者が、常に飛び続けるには周りの状況を見極めていくこと、そして自分の力を過信せず周りに感謝を忘れないことが大切であると、乾為天は教えてくれているのです。

 

 

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