おすすめ・読んだ本

友罪~薬丸岳著

今年5月に映画公開された作品です。

かつて日本を震撼させた神戸で起きた少年による殺人事件犯人をモチーフとしています。

あらすじは

ジャーナリストの夢を捨てきれないまま町工場で働く益田と同日に入社した鈴木。

鈴木は最初は誰も寄せ付けない不気味さを出すが、次第に益田や会社寮仲間と打ち解けていく。ある日ネットで見つけた少年写真と鈴木が似ていることに気付く。少年はかつて日本中を震撼させた凶悪な殺人犯であった・・・

益田は衝撃的な事実を知り、気持ちが揺らぐ中で、自分の学生時代のとある過去の悔いを薄めるために原稿を書き始めるが・・・

鈴木を記事にしジャーナリストの夢をかなえる足がかりとすることは善であるか?
自分を信頼している鈴木の生活を奪うことは、相手が凶悪犯であるとはいえ悪であるのか?
過去に重大な過ちを犯した人間は、人生をやり直すことは許されるのか?
あなたの隣に凶悪事件を起こした犯人がいたとしたら、あなたはこれまでと同じスタンスで付き合えるであろうか?

作品中で数々の重いテーマが読者に投げ出されていく社会派小説。

加害者、加害者の友人、被害者遺族など立ち位置により、全く感じ方が変わると思われます。自分であれば、やはり遺族側に気持ちは入ってしまうだろうし、どこまで鈴木に寄り添えるか自信がありません。

非常に重く、正解が出ないテーマであること、また500ページとボリュームがある作品にもかかわらず、ページをめくる手が止まらなかった。薬丸さんの筆力が素晴らしいのだと思う。

ちなみに私はこの作品の映画は観ていないのですが、11月にBru-rayが出るとのこと、内容はかなり重いけれど鑑賞が楽しみです。

 

-おすすめ・読んだ本
-,