本屋大賞ノミネート後、初の作品。この本は以前読みました「桜風堂ものがたり」の姉妹作品です。桜風堂ものがたりは星野百貨店にある書店が物語のスタートでした。この本は星野百貨店に勤める人達の不思議さとあたたかさが入り混じったお話です。各章は1つ1つ独立したストーリーですが、ゆるやかに星野百貨店と魔法の猫、ファンタジーをからめながら進んでいきます。
1つ1つのお話は素敵なのですが、連続で一気読みしにくいと感じました。それはつまらないのではなく、個々のお話がまるでケーキのように甘いからなのです。私は魚座に星を持っているので、不思議ワールドで、甘いものは好きだけれど一度に沢山食べることはできません。週末のお疲れ様のときに1章まるっと読む。そして翌週にまた次の章を読み進めて優しい気持ちを取り戻すために読む本と思いました。
一匙の優しさを誰かにのせることが出来たならば、誰もが毎日幸せに過ごすことができるでしょう。
そんな気持ちにさせられました。
百貨店というと今や時代から取り残され、どこも苦しい経営がされています。それでも百貨店に足を運ぶと整然と並ぶ素敵な品々は、大人になり大分経過した今もドキドキさせられるものですね。
百貨店というと、、近くにある相模大野の伊勢丹は来年9月で閉店してしまいます。「ららぽ」と伊勢丹は扱う商品も雰囲気も全然違うので、なくなってしまうのは残念と思います。まあ相模大野は赤字だから仕方ないのですが・・・
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