これらは東京の風水の不思議をたどる3部作である。
フィクション作品。自他ともにみとめるオカルト好きな作者である。作品はさほど専門知識も必要なく、軽快にナレーション風の語り口で江戸時代の風水マジックを解いていく。この作品群を読んでいる間はまるで、かつてのドキュメンタリー番組水曜スペシャルを思い出されました。
江戸魔方陣は国際都市東京の礎となる江戸時代。徳川家康が天海をしつらえ江戸城にまつわる魔術の謎を解く。江戸城の鬼門封じの謎。実は一般に言われているよりも何重にも魔法がこめられていたのだ。この手の本は状況証拠の重なりから事実を突き止めるがこの本もまた、こじつけ?とも思える状況をいくつも重ねている。
今や東京は世界トップクラスの年、敗戦を体験したにもかかわらず大都市でいる今があるのも、徳川時代の魔法がいかに有効であったかを思わせる。
東京を歩けば、この魔方陣の片鱗に触れることができる。いたって有名なのは目白などの5色不動が防衛省を中心にして祀られていることでしょう。この5という数字は魔術色が濃い数です。
話題がこの本からそれますがアメリカ国防総省もこれまた5角形の形をしており、ペンタゴンといわれます。アメリカの場合は西洋占星術や西洋系の魔術なので日本とは異なりますが、大国であっても国を動かす権力の背後には、かつては占いがきってもきれない関係であったことをうかがわせます。
この本全てが事実とは言い切れませんが、確実に東京には繁栄が未来永劫続くよう敵から守る呪術を横たえ構築された形跡が感じられる。
最後のはアメリカ版風水都市の本