映画やアニメになっているので存在は知っていました。そんな中、子供が塾の先生からオススメ漫画として紹介されたのが暗殺教室。
私が知らない間に天将星が大人買いをしたようで家の中に暗殺教室が平積みされていました。
1巻は変わった設定だな~くらいにしか思っていませんでしたが2巻、3巻と進めていくうちにとまらなくなりました。
国家秘密となっている超生物が学校でいう落ちこぼれのE組の担任になった。E組の生徒は、表向きは成績不振のため本学校生徒らの見せしめのためにあるようなクラスである。実際は成績不振だけでなく家庭に訳ありとかコンプレックスであったり何らかの事情を抱えて入っている生徒ばかりだ。国からの極秘プロジェクト。卒業までに殺センセーを暗殺するというミッションをE組は課せられます。最初はバラバラで暗殺を企てるも次第にクラスは結束を固める様子が描かれています。またクラスが単純に仲良しだけで終わらず各生徒が持つ心の闇とか今時ありそうな学校での問題を描きつつ、各章では丁寧に殺センセーが拾い上げています。
たとえば最近多いきらきらネームの問題。親が何かしらの想いをこめて命名しているものですが、名前が特殊すぎて子供にとってはありがた迷惑になってしまうことも。ストーリでは木村正義君というキャラがいます。読みは「まさよし」ではなく「ジャスティス」なんだとか、、病院で名前を呼ばれるときに恥ずかしい。キラキラネームに悩む木村君への殺センセーの対応がすばらしいです。
この漫画での主人公は殺センセーと渚ですが普段は脇役であるカエデが128話で衝撃展開をします。
実は128話までに行く前からその付箋はあったわけですが、作者のプロットがしっかり練りこまれていることに関心します。
完全で暗殺などできそうにない殺センセーですが、16巻でその秘密が明かされます。自分の過去の悲しい出来事から先生になることを誓い、生徒一人一人を見る、絶対に生徒を見捨てないポリシーを持ちE組に赴任してきているのです。
あまりに完璧だと漫画だと面白みが薄れてしまうのですが、そのわりにタコの怪物のようなユニークな外観と(センセーがイケメンなら漫画として面白くなかったろう)、時々みせるセンセーとしてのしょうもない欠点を持っている点が、センセーの完璧なのに不完全さがあるキャラを引き立てていると思います。
個々の生徒の資質や才能にあわせ授業対策をしているシーンもありますが、こんなセンセーがいたら完璧ですね。
さて各暗殺ミッションの仕掛けもあっといわせる内容もあり、悲しい結末もあり21巻まで飽きさせることなくひっぱってくれました。我が家では読んでいる部分が重なると○○巻を取り合うハメになりました。
20巻は本当に泣けます。ディズニー映画のベイマックスは皆が泣くというふれこみがあったのに泣けなかった私(ちなみに作品としてベイマックスが嫌いなわけじゃありません)。暗殺教室はうるってきましたよ。
アニメ版も映像がすばらしくおすすめです。なお実写版はあまり評価がかんばしくないので感動を薄れたくなく観ていません(汗)。
暗殺教室で好きなキャラは業と烏間かな。プロ仕事に徹するクールだけどなんだかんだで思いやりのある烏間さんはかっこよかった。
暗殺教室 1-21巻セット [ 松井優征 ]
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