◎嫌いではないのに友達関係に疲れた・・
◎みんなと仲良くできない自分は人間として欠陥なのか??
と悩む方に一読していただきたい著書。
この本自体は10年前の作品ですが、最近メディアでも取り上げられているので読んでみました。
「1年生になったら友達100人できるかな♪」の歌に代表されるように、一致団結して協力しあい仲良しスタイルを理想とされる。
1つの目標に向かい突き進んでいった時代には有効だが、現代のような個性重視の傾向になってきた現代では、理想形を貫くために軋みを生じていると思う。
クラスメートでも性格が合う人、そうでない人もいても当たり前なのに、全員仲良しを強制される、ことに息苦しさを感じている・・・村社会的な呪縛を感じている人にとって、人は自分自身とそれ以外の人間であるかの二分でしかない。この距離感を誤るがゆえに、ストーカーを筆頭とする人間関係トラブルの元凶であると示している。
本書の中に
「自分のことを百パーセント丸ごと受け入れてくれる人がこの世のどこかにいて、いつかきっと出会えるはずだ」という考えは、はっきり言って幻想です。
とあります。
キツイ!!と感じられますが、これは現実かと思います。100%受け入れてもらうことを考えるのではなく、違いを認めあうことから自分中心の人間関係から脱出し、本当の人間関係を構築できる。相手の性格や状況にに合わせた距離感覚の最適化こそが、現代の人間関係術に求められていると思う。
この本では全員仲良し・・の理想像に苦しめられた、あるいは息苦しさを感じる人にとっては肩の荷が降ろすことができる著書であると思う。
西洋占星術では蟹座VS天秤座の世界論でしょうか。蟹座の世界に苦しくなったら90度先の天秤座を目指そうというものだ。アッパースクエアのサインを参考にすることで打開術を教えてくれます。
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